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「災害対策に関する意見交換BBS」-災害対策の常識ウソ・ホント?

の公開について
 

  「災害対策」については、災害の様々な状況下で、様々な対応をしなければならないことが予想されます。要するに出たとこ勝負の側面は否めません。しかし、だからといって何でもいいわけではなく、透析に限らず行政が行う災害訓練なども、相当綿密な被害想定が行われております。

 実は透析における災害対策で最も貧弱であったのが、この現実的な被害想定であると考えています。現実に起きた地震による透析室被害の報告が少ないことも原因でしょう。だから想定をしようにも具体的なイメージが伴わず、地震がきたら避難しましょう式の紋切り型対策になったり、緊急離脱!と言いながら、緊急でもなんでもない悠長な対応が常識になってしまったり、百花繚乱、対策の渦の中で、いったい自分たちは何をしたらよいのだろうか?とお悩みの先生方も多いと推察いたします。

 各施設で「本当にこの対策で良いのだろうか?」、「何か他に良い対策はないだろうか?」と疑問をもたれている方はありませんか?人から与えられる対策を踏襲してみるだけでは、その疑問は解消しません。自分も考えてみる、そしてDebateしていく、全員参加、みんなで考えよう!という段階を踏んで、現実性のある災害のイメージが構築され、使える対策が生まれてくるのではないでしょうか?

 そこで、「災害対策」の中で存在する問題点を「会員のページ」に1ヶ月に1〜2題のペースで提示します。内容を閲覧後、「会員用自由掲示板」にご質問、ご意見、ご提案などを書き込んでいただきたいのです。そして参加者が増えればいろんな対策が提示されることもあるでしょう、Debateに発展していくこともあるでしょう。このページが「皆で考える災害対策、全員参加型の災害対策」となっていくこと、そうやって進化しながら最終目標「使える救助・支援・災害対策」に近づきたいと考えております。

 これから取り上げる問題は、今まで常識として受け取られていた対策が標的です。ウソ・ホント?と題していますが、それが常識としてまかりとおっていたのは、災害の想定が大雑把だからであって、綿密に具体的に考えてみると、とてもそんなことは無理です!と証明しようという試みです。会員及び会員施設のスタッフの皆様の参加をお待ちしております。

 尚、テーマなどのご提案については、医療安全対策委員会までお申し出くださるようお願い致します。
                          

(医療安全対策委員会)

 

■掲載予定              

提案予定者: 赤塚 東司雄 先生(浦河赤十字病院)

第1回:「緊急避難をするための手段として緊急離断をおこなわなければならない」のはウソ・ホント?
 1)「緊急離脱」と「緊急離断」は同じか?その定義は?
 2)「緊急離脱」の具体的方法は?4通りの方法を提案。
 3)「緊急離脱」が招くリスクは何か?どこを重視した対策をとるべきか?
 4)「緊急離断」はやめるべきか?それはどうしてなのか?

第2回:「患者監視装置やベット固定をしておかないと地震のときに危険である」はウソ・ホント?

第3回:「地震が来たらまず患者さんのそばに行きましょう」はウソ・ホント?

第4回:「患者情報を一人一人がちゃんと携帯しているような情報シートをつくりましょう」はウソ・ホント?

第5回:「地震のゆれがおさまったら、安全なところへ誘導・避難しましょう」はウソ・ホント?